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クレーン・デリック運転士とは?クレーン免許の種類4つや試験内容も

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公開日時 2022.07.21 最終更新日時 2024.01.31

クレーン・デリック運転士とは

クレーン・デリック運転士は5トン以上の荷物を運べる各種クレーンやデリックを運転するために必要な資格です。
クレーンは免許と資格取得者でなければ運転できないため、取得する人も多いとされています。

クレーンとデリックの違いとは?

クレーンとデリックの違いは、動力装置の有無です。
クレーンは、単体の力で物を吊り上げます。
しかし、デリックは甲板にあるウィンチ(巻き上げ機)の力で吊り上げます。

また、クレーンは吊り上げた物を水平移動できます。
一方のデリックには、水平移動できるタイプとできないタイプがあります。

クレーン

クレーンの定義は、以下の2つです。

・0.5t以上の荷を人力以外の動力で吊り上げるもの。
・吊り上げた荷を水平運搬する目的を持つ機械装置(人力操作を含む)。

つまり、0.5t以上の吊り上げた物を水平に運べる機械装置をクレーンといいます。
クレーンにはいくつかの種類があり、用途や場所で使い分けられます。
一般的なクレーンの種類には、以下のようなタイプがあります。

・トラッククレーン:トラックにクレーンの仕組みが組み合わさったタイプ。
・ケーブルクレーン:ケーブルカーのようにして、荷の長距離移動を実現したタイプ。
・天井クレーン:建物の天井に設置したレールで荷を行き来させるタイプ。
・アンローダクレーン:停まっている船舶からコンテナを直接運び出すタイプ。

タイプによって、必要となる運転・操作の資格は異なります。
構造や仕組みにも違いがみられるため、メンテナンスや管理の仕方も種類によります。

デリック

デリックは、動力装置の力で荷を吊り上げる機械装置です。
ブーム(伸び縮みする竿部分)の操作とは別に、原動機があります。
デリックでは、その原動機でロープの操作を行います。

日本で存在しているデリックの数は、200台程度と言われています。
貴重とも言えますが、クレーンに押されて需要が低下しているのです。
そのため、デリックはクレーンの一種とみなされています。

デリックには、地上タイプと船上タイプが存在します。
それぞれ、必要となる免許・資格が異なります。

地上タイプの操作に必要な資格は、以下の通りです。
・吊り上げる荷重が5t以上:クレーン・デリック運転士免許。
・吊り上げる荷重が5t未満:デリックの運転業務にかかわる特別教育。

船上タイプの操作に必要な資格は、以下の通りです。
・吊り上げる荷重が5t以上:揚貨装置運転士免許。
・吊り上げる荷重が5t未満:揚貨装置の運転業務にかかわる特別教育。

また、タイプを問わず、公道を走行する場合は自動車運転免許も必要です。

クレーン免許の種類4つ

主なクレーン免許には、以下のような4つの種類があります。

・クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)
・クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)
・クレーン・デリック運転士免許(限定なし)
・移動式クレーン運転士免許

クレーンとデリックを操作するためには必要な資格です。
ただし、資格によって操作できる機械装置の範囲が異なります。
各資格について、把握しておきましょう。

クレーン免許の種類1:クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)

クレーン免許の種類1つ目は、クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)です。
取得すると、吊り上げられる荷重が5t以上の床上運転式クレーンを運転できるようになります。
もちろん、吊り上げられる荷重が5t未満の床上運転式クレーンも運転できます。

クレーン・デリック運転士(床上運転式クレーン限定)免許試験の学科と実技を受験し、学科合格後に床上運転式クレーン運転実技教習の修了で取得できます。

クレーン免許の種類2:クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)

クレーン免許の種類2つ目は、クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)です。
取得すると、吊り上げられる荷重が5t以上のクレーンを運転できるようになります。

学科試験を合格した後、免許試験の結果通知書(床上運転式クレーン運転実技教習修了証)を添付し、自身の住所地を管轄する都道府県労働局に免許申請を行なうことで取得できます。

クレーン免許の種類3:クレーン・デリック運転士免許(限定なし)

クレーン免許の種類3つ目は、クレーン・デリック運転士免許(限定なし)です。
取得により、吊り上げられる荷重が5t以上のクレーンとデリックを操作できるようになります。

クレーン免許の種類4:移動式クレーン運転士免許

クレーン免許の種類4つ目は、移動式クレーン運転士免許です。
取得により、吊り上げられる荷重が5t以上の移動式クレーンを操作できるようになります。
試験内容は実技と学科に分かれており、教習期間は全部で最短6日間かけて行われます。

クレーン・デリック運転士の試験内容は?

クレーン・デリック運転士全般の試験内容は、以下のようになっています。

試験時間:13時30分~16時00分(計2時間30分)
※1科目免除者:13時30分~15時30分(計2時間)
※2科目免除者:13時30分~14時45分(計1時間15分)

学科試験
・クレーンおよびデリックに関する知識:10問(30点)
・関係法令:10問(20点)
・原動機および電気に関する知識:10問(30点)
・クレーン運転のために必要な力学に関する知識:10問(20点)
※学科試験で出題される範囲には、クレーン関係知識・デリック関係知識・クレーン関係法令・デリック関係法令の全てが含まれています。

実技試験(午前または午後に分けて受験票に記載)
・クレーンの運転
・クレーンの運転のための合図

クレーン・デリック運転士の試験内容は、限定範囲の種類を問わず同じです。
それぞれ条件に該当すれば、1科目免除の申請は行えます。
ただし、クレーン限定と床上限定に2科目免除はありません。

また、出張試験の場合、試験開始時間は別途で会場ごとに決定されます。
出張試験で受験する時は、事前に確認してください。

難易度はどのくらい?

クレーン・デリック運転士の合格率は、学科試験で約61%・実技試験で約49%でとなっています。
学科試験は半数以上なので難易度はさほど高くないと言えます。
しかし、実技になると半分以下の合格率になるため、難易度は少し上がります。

また、移動式クレーン運転士免許の合格率は学科試験で約76%・実技試験で約60%です。
クレーン・デリック運転士免許よりは全体的に高い合格率のため、難易度は低めと言えます。

免除になる場合もある

クレーン・デリック運転士の試験は、免除対象が定められています。
該当する方は、免除申請を行なうことで試験の一部を受ける必要がなくなります。
まず、クレーン・デリック運転士(指定なし)の免除対象を以下にご紹介します。

1. 実技試験を全て免除
・クレーン運転実技教習(床上式以外)の修了者で、その修了日から1年以内の者。
・鉱山における荷重5t以上のクレーン運転業務(床上式以外)で1ヶ月以上の従事経験を有する者(その実務に必要な技能の保有を示す資格証などが交付されている前提)。

2. 実技試験における運転のための合図を免除
・床上運転式クレーンを使う運転実技教習の修了者で、その修了日から1年以内の者。
・鉱山における荷重5t以上の床上運転式クレーン運転業務に1ヶ月以上の従事経験を有する者(その実務に必要な技能の保有を示す資格証などが交付されている前提)。

3. 学科試験を全て免除
・クレーン・デリック運転士(限定なし)の学科試験合格者で、その学科試験実施日から1年以内の者。

4. 学科試験における原動機および電気に関する知識・力学に関する知識を免除
・クレーン・デリック運転士(クレーン限定または床上運転式クレーン限定)の学科試験合格者で、その学科試験実施日から1年以内の者。

5. 学科試験における原動機及び電気に関する知識・力学に関する知識と、実技試験の全てを免除
・クレーン・デリック運転士免許(クレーン限定)免許を有する者(旧クレーン運転士免許を含む)。

6. 学科試験における原動機及び電気に関する知識・力学に関する知識と、実技試験における運転のための合図を免除
・クレーン・デリック運転士免許(床上運転式クレーン限定)を有する者(旧クレーン運転士免許(床上運転式限定)を含む)。

7. 学科試験における力学に関する知識と、実技試験における運転のための合図を免除
・移動式クレーンまたは揚貨装置運転士免許を有する者。
・旧デリック運転士免許を有する者。

8. 実技試験における運転のための合図を免除
・床上操作式クレーン運転技能講習の修了者。
・小型移動式クレーン運転技能講習の修了者。
・玉掛け技能講習の修了者。

※クレーン・デリック運転士(クレーン限定)は、上記のうち1・2・3・6・7・8が免除条件です。
※クレーン・デリック運転士(床上運転式クレーン限定)は、上記のうち1・3・4・7・8が免除条件です。
※ただし、4の免除範囲は(限定なし)と異なります。
(クレーン限定)(床上運転式クレーン限定)における4の該当者は、学科試験の全てが免除になります。

クレーン・デリック運転士の免許を取得しよう

クレーン・デリック運転士の資格は、クレーン類の操作を行なう上での基本資格です。
業務上必要になった場合はクレーン限定や床上式限定を取得する方も多いとされますが、就職などを考慮して資格取得を目指す時は限定なしを取得することをおすすめします。

 

クレーン・デリック運転士の免許とは?

クレーン・デリック運転士の資格は、クレーン類の操作を行なう上での基本資格です。
業務上必要になった場合はクレーン限定や床上式限定を取得する方も多いとされますが、就職などを考慮して資格取得を目指す時は限定なしを取得することをおすすめします。

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